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高森明勅
2013.1.19 14:04

景気と幸福、亡き父の思い出(3)

私は「強い」父親を持った。

そのことが、私の何よりの幸福だ。

はっきりそう思う。

そして出来ることなら、私も我が父のように、
「強い」父親でありたいと、願っている。

父が亡くなったのは平成4年。

既に20年以上が経過した。

父の早い死は、家族を悲しませた。

今も時折、父の不在という現実に、淋しさを覚えることがある。

だが父の死は、家族の誰も不幸にしなかった。

亡き父は今も、年老いた母をはじめ、
私ら一族の幸福の源泉であることに何の変りもない。

亡くなって歳月を経ても、父のことを思い出すと、
勇気づけられ、励まされ、慰められる。

大丈夫なんだと自信が湧いてくる。

人生にとって、本当に大切な価値についても、
迷いが晴れていく。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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